2021-07-02

誰でもできることの積み重ねが実現の近道

こんにちは、農民の井伊てす。

梅雨入りしたにもかかわらず、あまり梅雨らしくない天気が続いています。降るときにきちんと降ってくれないと、農業の現場にいるものとしては困るのですが、こればかりはどうすることもできません。

さて、雨の日の定番仕事と言えば草刈りです。

草刈り

最近になって、草刈りもただ刈ればいいというものではなく、どこをどう刈るかが大切だと考えるようになりました。

というのも、刈る高さを変えると、そこに生える草の種類が増え、それにつれて生き物の種類も増えることを学んだからです。

草には生長点といって、生長が始まる部位があり、その位置は草の種類によって変わります。

葉が細く縦方向に伸びるイネ科の草の生長点は地際近くにあるのに対し、葉を横に広げる広葉の草は、少し高いところにあります。

生長点より下を刈ると、その草は生長できなくなります。つまり、低い位置を刈り続けると次第に広葉の草が減り、イネ科の草ばかりが増えてしまうのです。すると、草地を生息場所やエサ場とする生き物も、イネ科の草を好むものに片寄ってきてしまいます。

このように、生き物のバランスが崩れると、ある種類のものばかりが増え、作物の食害に繋がりやすくなるのです。

一言で有機農業といっても、実践者によっていろいろな考え方がありますが、生き物のバランスを崩さないように人間が関わり、田畑をつくることが肝要だと感じています。

アオムシコマユバチ

青虫に寄生した青虫小繭蜂の幼虫。生き物の種類が増え、食べたり食べられたりする関係ができると、特定の種類の生き物だけが増えにくくなる。

草を刈る高さをちょっと変えるだけで、実現されることがある。これは驚きでした。ちょっとした気づきや疑問を調べ、試し、観察してみる。効果が目に見えるようになると、嬉しいし、楽しい!

「クローバーが増えている!」

「畔でカエルをよく見るようになったなー」

生物多様性やSDGsなどの考え方はとても大事なことだと思いますが、概念ばかりが先行している気がしてなりません。それらを達成するために具体的に何をする必要があるのか、絵に描いた餅で終わらせないためには、
「何でだろう?」
「どうしたらいいんだろう?」
と考えて実行していくことが大事だなと痛感しています。特定の誰かが何かをすれば形になるわけではないからです。

急がば回れ。毎日の暮らしのなかで、誰でもできる小さな行動を積み重ねることで、大きな絵を描いていきたいものです。

ゴミを減らす

物を再利用する

食べ物を無駄にしない

エアコンの温度調節を工夫する(うちにはエアコンないですが😅)

「オーガニックな暮らし」などと聞くと、何か特別なことをするかのように聞こえるかもしれませんが、そんなことはありません。

簡単にできることはいろいろあるので、一つ一つの日常的な行為が何に繋がるのかを見すえながら、地に足のついたことを少しずつ実行していこうと思います。

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