2021-12-08
ぼかしづくり よりい週末有機農業塾
12月5日のよりい週末有機農業塾は、発酵する菌の力を借りて土を豊かにし、野菜の味をよくする「ぼかし」づくりをやりました。
人間の腸内と畑の土にいる菌の種類やバランス、働きはよく似ています。
腸内でいうと、善玉菌だけ増えればいいってもんでもないですし、悪玉が優勢になっても都合が悪い。さらに、どちらでもない日和見菌の存在も重要です。これらがバランスよく存在して働くことで、健全な腸内環境が保たれるのです。
畑の菌も同じ。
それにこの「いい」とか「悪い」とかいうのは、ただの人間の都合でしかありません。
現実世界では「菌」の拒絶反応とも言える、抗菌、無菌、殺菌がはびこっています。これらは時や場合によって必要かもしれませんが、必須でない状況でも行われ、そのやりすぎ具合が菌のバランスを崩し、いろいろな問題を引き起こしています。
善悪は常に表裏一体です。悪がなければ善もない。「いいもの」だけにしようとしてもそれは無理か生じると言うものです。
人間の都合で自然が動くわけじゃありませんので、自然を制御しようとせず、もっと謙虚に受け止めて生きていきたいものです。それが有機農業的な思考だと思います。
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