2021-06-04

有機稲作の季節のはじまり

有機稲作の季節が始まりました!

こんにちは、井伊です。

梅雨に入り、田んぼの作業が忙しくなってきました。
少し前の話ですが、先日、このブログでも書いた苗代の中で、稲が無事に芽を出し、ひとつの山場を越えてホッとしています。

うちでは、折衷苗代(せっちゅうなわしろ)といって、種籾をまいた苗箱を田んぼの一角に作った苗代に置き、そこで苗を育てています。

使う土は、地域の山でとれる山土(赤土)と、籾殻を低温で焼いて炭にした籾殻くん炭をまぜたもの。使う籾殻は、うちの田んぼでとれた稲のものです。

有機稲作に使う籾殻くん炭焼き

白い煙をもくもく出して焼く籾殻くん炭焼きは、冬の間の重要な仕事。このくん炭と、ふるいでふるって細かくした山土をよく混ぜ合わせ、苗を育てる土として使います。

この土には肥料は入れません。田んぼの苗代で苗を育てるので、里山からにじみ出たミネラルを含む雨水や、生き物豊かな田んぼの土に含まれる養分が、がっちり丈夫な苗を育ててくれるのです。

有機稲作の苗代

芽が出るまでは、雀などにつつかれないようネットを掛けておきます。

が!しかし‥‥
がかーん!

かけたネットに小さな穴が空いていたのですが、まあこれくらい大丈夫だろうと楽観していたら、見事にその部分を雀にやられました。

チュン(雀のこと)の野郎め!!

しかし、私が生きていくために耕しているように、チュンも生きていくために種籾を食べているだけです。別にチュンは儲けたいからとか、盗んでやろうとか、嫌がらせしてやろうとか思ってつついているわけではありません。

神でも仏でもない私は、やられるとはっきり言ってムカつく!わけですが、チュンは腹減ったから食べているだけです。だいたい、チュンは稲作の歴史とともにずっと生きてきた生き物。多少つつかれたくらいでいちいちムカついていては、稲作なんてやってられません。

おれはチュンを養ってやってんだ😀

くらいの大きな気持ちでいきたいものです。
え? 大してデカくねえだろって? ま、ちっぽけな人間なんでご勘弁を!

有機稲作の苗
年間を通していろんな作物の種をまきますが、何度まいても芽が出たときが一番嬉しいものです。

芽が出たら、健康で丈夫な苗に育つよう、上から踏み踏みします。すると稲は踏み踏みに負けじと強くしっかりした茎葉を伸ばすのです。

有機稲作の苗代
踏み踏みが終わったら、支柱を立ててネットを張り直し、20センチくらいの長さまでそだててから田植えです!

田植えは6月中半の予定。楽しみだな~。

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